ED症状とはどんなもの
EDとはErectile Dysfunctionの略で、勃起不全または勃起障害のことです。「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」と定義(米泌尿器科学会)されています。敢えて日本語で呼ばないのは、問題がデリケートであるために直接的な表現を避けていることもあるでしょう。EDは勃起が不十分なために、性行為に支障があることをいい、具体的には以下のような症状をさします。
北海道でED患者はどのくらい?
日本全体でのED患者の推定人数は、約1130万人と推定されています。(この数字は、完全ではないが大抵の場合性交渉に問題はないとする軽度のEDは含みません)。総務省統計局の「統計でみる市区町村のすがた」より県別の人口比からおおまかに推測すると、北海道でのED患者数は約46万8千人いるとみられます。札幌圏以外にお住まいの方は直接医療機関に足を運ぶのは難しい場合もあるので、オンライン診療を使ってED治療を受けることも一つの方法です。
ED治療が身近になった理由は?
先ず1999年に飲むED治療薬バイアグラが承認されたことで、「薬で治せる病気」になったということが一番大きいでしょう。一躍有名になったこの薬の発売と並行して、EDの症状としての認知が一層すすんだこと、日本の高齢者層の増加や生活習慣病などで、潜在的なED患者が治療の恩恵に与れるようになったことも一因です。
ED治療がもたらす波及効果
男性にとって「勃たないこと」は人生の一大事です。考えないようにしていても、心の底では大変な自信喪失につながります。このことはEDが治療できれば、勃起不全の改善のほかに自信の回復にもつながるということです。男性としての自信が取り戻せれば、例えばリハビリの回復の助けにもなり、抑うつ状態からの脱却にも一役買うこともあります。
EDはどうやって起こるのですか?
勃起は陰茎の海綿体に大量の血液が流入させ、その分を性行為が終わるまで溜めこみ続けることで成立します。これには柔軟で健康な陰茎の毛細血管が必要です。しかし加齢や、糖尿病、高血圧などの疾患で血管に問題が起きることがEDの主な原因になります。ほかホルモン分泌の低下による更年期の影響も含め、これらは器質性EDと呼ばれます。一方、精神的ストレスや不安・緊張によるものを心因性EDと呼びます。ほか、SSRIなど一部の薬の副作用による薬剤性EDが現れることもあります。また、これらの原因の複数を持つものは混合型EDとして、多方向からの治療が必要です。
ED薬はどのように効くのですか?
男性がいろいろな方法で受けた性的刺激は、副交感神経を通じて陰茎に到達します。ここで「cGMP」という物質が海綿体に入る血流量の制限を解き、勃起が成立します。一方、射精が終わるなどして、勃起の必要性がなくなると「PDE5」という酵素が「cGMP」を分解し、勃起状態をおさめようとします。
ED治療薬は、この萎えさせようとする酵素「PDE5」の働きを邪魔することで、萎えさせることに対抗する薬です。現在、日本国内にはED治療薬として3種の有効成分が承認されていますが、基本的な効き方は同じです。
ED治療薬3種
バイアグラ | レビトラ | シアリス | |
効くまでの時間 | 約1時間 | 約30分 | 1時間以上 |
効いている時間 | 約4時間 (50mg時) |
約8時間 (20mg時) |
約36時間 (20mg時) |
食事の影響 | 受けやすい | やや受ける | 効果発現後は受けない |
ジェネリック | シルデナフィル | バルデナフィル | タダラフィル |
初めての使う時は人によって緊張のため、効果をやや弱く感じることがあります。そのような場合でも気落ちせず、2回目以降にじゅうぶん効果を感じることがあります。また、服用前後の食事に影響を受ける場合もあるので、そのタイミングや、睡眠や体調の管理など、服用の効果を最大限に引き出す環境を整えて下さい。
ED治療薬の副作用はあるとしたらどのようなもの?
ED治療薬を服用すると、陰茎と同様、全身の血管が拡張します。この結果まれに血圧が若干下がり、軽い頭痛(頭の血管拡張)、鼻が詰まる感じ(鼻の血管拡張)などを感じる場合がありますが、一時的なもので通常は問題になりません。また、降圧剤などを服用中の人は、血圧が下がり過ぎてめまいが起こる可能性がありますので、使用にあたっては医師の注意が必要です。※ニトログリセリン製剤(狭心症治療薬)との併用は禁忌です。また、ED治療薬の連続使用が、薬を効きづらくさせるということはありません。
血管の拡張が原因の、主な副作用
顔のほてり、頭痛、鼻が詰まる感じ、ふらつき、動悸がする。ほか、視界が青みがかる(バイアグラの場合) |
ED治療薬を入手するときの注意は?
日本でのED治療薬の位置づけは、医師からの指導のもと処方が必要な「医療用医薬品」です。新型コロナの流行以降、オンライン診療での処方もできるようになっています。オンライン診療を行っている一部のクリニックでは、日本の厚生労働省の承認を受けていない薬を取り扱っていることがあります。
現在ではED治療薬も多くのジェネリック薬品が選べるようになっており、価格もだいぶ手に入れやすい設定になっているところがほとんどです。副作用などで事故があった場合の救済制度「pmda医薬品副作用被害救済制度」の対象とはならず、海外製品を敢えて使用するメリットはまずありません。また、個人輸入代行業者サイトなどを介して手には入れられる海外製品は、品質が自分で確認できないだけでなく、入手のための手間や価格を考えても完全に割に合いません。
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