AGAを取り巻く環境

AGAは主に遺伝的要因とホルモンの影響によって引き起こされます。AGAは国内で成人男性の3人にひとり(約1250万人)が持つとされ、このうちAGAを気にしている男性は800万人、 そのうち何らかのケアを行ったことのある人は更に少なく650万人という統計があります。AGAは進行性で放置しておくと頭髪は減り続け、治療が行われなければ元に戻ることはありません。

北海道でAGA患者はどのくらいいる?

アイコン北海道総務省統計局の「統計でみる市区町村のすがた」より県別の人口比からおおまかに推測すると、北海道でのAGA患者数は約51万7千人いるとみられます。札幌圏以外にお住まいの方は直接医療機関に足を運ぶのは難しい場合もあるので、オンライン診療を使ってAGA治療を受けることも一つの方法です。

 

健康な人とAGA患者の髪の毛 比較

AGAではない、健康な人の髪の毛は、約10万本あります。ひとつの毛穴から生える髪の毛は、抜けては生え変わることを繰り返せる状態が3~5年続きます。この期間をヘアサイクル(毛周期)といいます。人の髪の毛はこのヘアサイクルが15~20回分ほどあります。一つのヘアサイクル内で毛がいったん抜ける時期がありますが、これが健康的な人の抜け毛です。一日あたり50~100本あるのがふつうです。

しかしAGAが進行すると、このヘアサイクルの期間が徐々に短くなってゆきます。その過程では髪の毛は充分強くなる前に抜けてしまうことになります。ヘアサイクルが短くなった、および終わった毛根が増えると、頭髪の見た目に影響してきます。

健康な人とAGAの人のヘアサイクル

 

AGAの発生原因

AGAは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」のことです。いわゆる「はげてきた」状態です。額の生え際や頭頂部の髪が徐々に薄くなってゆくのが特徴です。円形脱毛症などその他の要因によって起こるうす毛とは区別されます。

AGAは、男性ホルモンであるテストステロンからの派生物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)が原因となって起こります。本来DHTは胎児期の男性器の形成や、声変わりや体毛の発現など大事な役割があります。しかし加齢にともなって髪の成長を抑制し、毛包を縮小させる好ましくない働きも持ちます。

AGA発症のしくみ

 

AGA治療薬のはたらきかた

原因となる物質が身体の中でできなければ、症状は現れません。テストステロンがAGAの原因となる物質DHTに変わるためには、5α還元酵素(5αリダクターゼ)のはたらきが必要です。内服するAGA治療薬の有効成分は、この5α還元酵素のはたらきを邪魔することでDHTの生成を妨げます。この作用から5α還元酵素阻害薬と呼ばれます。結果的にDHTは生成されず、髪の毛の成長が悪い影響を受けなくなります。

AGA治療薬の効き方

 

のむAGA治療薬

AGAの原因物質DHTの生成に関係する5α還元酵素には2つの型があります。5α還元酵素1型は全身に存在します。一方、5α還元酵素2型は全身のうち、特に頭頂部、前頭部、前立腺などに多くあります。5α還元酵素阻害薬と呼ばれる内服するAGA治療薬はこれら1型、2型どちらに作用するかで分類されます。2型にのみ作用するプロペシア(後発薬フィナステリド)、1型・2型ともに作用するザガーロ(後発薬デュタステリド)を使うことができます。

当クリニックで扱うAGA治療薬(内服)
プロペシア 5α還元酵素2型阻害薬
フィナステリド
(プロペシア後発薬)

プロペシア(オルガノン)外箱
プロペシア
ザガーロ 5α還元酵素1型/2型阻害薬
デュタステリド
(ザガーロ後発薬)

ザガーロ外箱
ザガーロ

どちらの薬も服用をはじめてすぐに効果が現れるわけではありません。個人差はありますが早い方で服用の3ヶ月後、一般的には半年程度で、徐々に抜け毛の減少やうす毛の改善が実感できます。

ぬるAGA治療薬

当クリニックで扱うAGA治療薬(外用)
ミノキシジル外用薬 ミノキシジル 塩化カルプロニウム5%液 塩化カルプロニウム

ミノキシジルは、頭皮に直接塗布する治療薬です。毛包の血行を促進して髪の成長を促します。塩化カルプロニウム外用液も同様の効果を持ちます。また、個人輸入代行サイトなどで(のむ)ミノキシジル内服薬が扱うところがありますが、ミノキシジル内服薬は日本では承認されていないため、当クリニックでは扱いません。

日本皮膚科学会の推奨する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」ではミノキシジル内服薬の使用をすすめていません。このガイドラインでは、プロペシア、ザガーロなどほかのAGA治療薬の推奨度を確認することができます。

 

AGAはできるだけ早い時期からの治療を

AGAは遺伝やホルモンの影響が主な原因で年齢とともに進行し、元に戻ることはありません。場合によっては年単位で治療が続くことになりますが、医師と相談してできるだけ早く治療を始めましょう。

 

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