アフターピルとは
アフターピル(緊急避妊薬)は、何らかの原因で避妊に失敗した場合や、避妊しない性交渉をした場合に、妊娠の成立を妨げる薬です。アフターピルは、妊娠の成立を防ぐために、問題のあった性交渉後できるだけ早く服用することが重要です。
アフターピルの服用方法
アフターピルは、とにかく早くに服用することがすすめられます。もっとも効果が高いといえるのは問題の性交渉のあったタイミングから72時間以内ですが、最大で120時間(5日間)以内に服用することでもある程度の効果が期待できます。ただし、時間が経過すればするほど効果が低くなります。
服用タイミング |
妊娠率 |
妊娠阻止率 |
性交後1~3日 (0~72時間) |
1.34% (16/1198) |
84% |
*ノルレボ錠添付文書による
当クリニックで処方するアフターピル
ノルレボ
ノルレボは、レボノルゲストレル(プロゲスチン)を含むアフターピルです。1回1錠を出来るだけ早く服用します。排卵を遅らせるか、受精を妨げることで妊娠を防ぐ作用があります。
ノルレボ錠 1.5mg あすか製薬 |
レボノルゲストレル
ノルレボのジェネリック(後発薬)はレボノルゲストレルです。使用方法はノルレボと基本的には同じです。
レボノルゲストレル錠 1.5mg 富士製薬工業 |
アフターピルの効果と副作用
効果
妊娠を完全に防ぐわけではありません。しかし、この薬の使用時は妊娠のリスクをかなり減少させることができます。服用が遅れるにつれその効果が低くなるため、早期に服用することが非常に重要です。
副作用
一時的に副作用が出ることがありますが、通常は軽微で一時的なものです。次の表のような症状が含まれます。ただし、このうち吐き気がひどく、服用したアフターピルをすぐに吐き出してしまった可能性がある場合は、追加で服用する必要性がある場合がありますので、この場合はすぐに医師に相談して下さい。(概ね2時間以内に嘔吐したとき)
アフターピル 主な副作用 | ||
吐き気・嘔吐 | 頭痛 | 疲れ・だるさ |
月経の周期変化 | 胸の張り | 腹痛 |
アフターピルを使用時の注意点
作用の個人差
アフターピルは完全に妊娠を防ぐことはできません。身体の状況や、アフターピルを服用したタイミングによって成功率は異なります。
避妊薬(低用量ピル)の代替品ではない
アフターピルは、一般的な避妊方法(低用量ピルやコンドームなど)の代わりとして使うものではなく、あくまで緊急時の対応手段です。しばらく子供を持つ予定のない場合は、アフターピル以外での避妊を行う必要があります。
繰り返し使わない
アフターピルは緊急避妊薬であり、繰り返し使用することは避けるべきです。子供をつくる気持ちがまだない時は、アフターピル以外でより安全で効果的な避妊方法をとることが推奨されます。
なるべく早い服用が必要です
アフターピルは、妊娠を防ぐための緊急避妊薬です。問題が発生したら、何より早く服用することが重要。しかし避妊に失敗したくないときは、自身の身体のためにも、より確実性のある、アフターピル以外の避妊法を選ぶことが大切です。
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